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【上尾市の歯医者】歯の神経を残すMTA歯髄温存療法とは?

歯を治療する際に、虫歯が深いところまで到達していると神経がむき出しになってしまうことがあります。

一般的には、むき出しになった神経は取り除きますが、近年では神経を取り除かないMTA歯髄温存療法も行われています。

MTA歯髄温存療法がどのような治療なのか解説します。

 

MTA歯髄温存療法とは?

 

MTA歯髄温存療法とは、虫歯治療の際に神経がむき出しになっている場合でも、神経を取り除かずに行える治療です。

歯の神経を可能な限り温存できるよう、むき出しになってしまった神経をMTAセメントで覆います。

虫歯が神経まで到達した場合、従来は麻酔をして神経を取り除く治療を行っていました。

しかし、神経には歯に痛みや温度などの感覚を伝える役割だけでなく、歯に栄養や水分を与えたり細菌の進行を食い止めたりする働きもあります。

そのため、神経を取り除いた歯はもろくなり、歯根破折が起こりやすくなってしまいます。

また、痛みを感じなくなるため、虫歯の進行に気づかないことも珍しくありません。

いつの間にか虫歯が末期まで進行してしまうこともよくあります。

歯の神経を取り除いて神経のあった部分に詰め物をする根管治療を受けた場合、歯を失うリスクは前歯の部分が1.8倍、奥歯では7.4倍にもなるというデータもあります。

歯は神経がなければ、寿命が短くなってしまうのです。

MTA歯髄温存療法に使われるのは、MTAセメントです。

生体親和性が高く人体に優しい材料で、密閉性や殺菌性にも優れています。

また、石灰化促進作用があるので歯が修復しやすい特徴があります。

 

MTA歯髄温存療法が不可能なケース

 

MTA歯髄温存療法は、全てのケースで行える方法ではありません。

症状によっては、行えないケースもあるのです。

行えないケースについて、解説します。

まず、歯の神経が死んでいる場合は行えません。

なぜなら、生きた歯の神経を可能な限り温存する治療方法だからです。

次に、強い痛みのある歯や刺激に対して強い反応がある歯は神経が炎症を起こしているため、神経を取り除く治療を行う必要があります。

ゆえに、MTA歯髄温存療法は行えません。

 

まとめ

 

虫歯治療は症状が末期の場合は神経を取り除く治療を行いますが、歯の寿命が短くなるというデメリットがあります。

そのため、近年では、歯の神経を可能な限り保存する治療を行うケースが増えているのです。

MTA歯髄温存療法は、歯をできるだけ残しておきたいという人にお勧めの治療方法です。

ただし、全てのケースで行えるわけではないことに留意してください。

虫歯を悪化させないためにも、できるだけ早く歯科医院を受診することが大切です。

【上尾市の歯医者】セラミック治療は医療費控除の対象になる?

セラミック治療に興味があっても、費用面であきらめる方もいるのではないでしょうか?

銀歯や医療用プラスチックに比べてメリットが多いセラミックは、基本的に保険適用外であるため、治療費が高額になってしまいます。

セラミック治療が医療費控除の対象となれば、治療のハードルは大幅に下がるかもしれません。

今回は、セラミック治療が医療費控除の対象か否かということについて解説します。

 

セラミック治療は医療費控除の対象

 

結論からいうと、セラミック治療は医療費控除の対象となります。

セラミック治療は、審美性が高い、汚れが付着しにくい等のメリットがあるため、選択したいという方もいます。

しかし、保険が適用されないため、治療費の高さからあきらめるケースも珍しくありません。

実は、セラミック治療は、医療費控除の制度を活用するが可能です。

医療費控除を活用すると、支払った医療費の一部が返還されるため、経済的負担を抑えることができます。

医療費控除とは、その年の1月1日~12月31日までの1年間に、10万円以上の医療費を支払った場合に医療費の一部が返還される制度です。

厳密には「所得控除」が受けられる制度で、治療にかかったさまざまな費用が控除対象です。

ただし、所得額によっては10万円以上でなくても控除の対象となるケースがあります。

医療費控除は、本人の医療費だけではなく、生計を共にする配偶者や親族のために支払った医療費も含まれます。

つまり、生計を共にする夫や妻、両親や子どもなど親族の誰かがセラミック治療などを受けた場合の治療費も対象になるということです。

 

全てのセラミック治療が医療費控除の対象ではない

 

セラミック治療を行う際に医療費控除の制度を活用すると、経済的負担を抑えることができます。

ただし、全てのセラミック治療が医療費控除の対象になるわけではありません。

対象になるのは、以下の費用です。

• 虫歯治療などを目的としたセラミック治療費
• 歯科医から処方された医薬品の費用
• 治療のために購入した市販薬の購入費
• 通院のために利用した公共交通機関の交通費

一方、次の費用は対象にならないので、注意してください。

• 見た目をよくすることを目的とした治療費
• 見た目をよくすることを目的に購入した医薬品やサプリメントの費用
• 通院の際に利用した自家用車のガソリン代や駐車代
• 治療のために組んだローンの金利や手数料

自分が受けたセラミック治療が対象になるのか気になる場合は、事前に税務署に相談することをおすすめします。

 

まとめ

 

セラミック治療にはさまざまなメリットがあります。

しかし、保険が適用されず、治療費が高額になることが難点です。

セラミック治療は保険適用外ですが、医療費控除の対象になります。

医療費控除を利用すれば、医療費の一部が返還されるため、治療費を抑えることができるでしょう。

ただし、対象となるのは虫歯治療などを目的としたセラミック治療に限られます。

見た目をよくすることを目的とした治療は対象にならないため、注意が必要です。

【上尾市の歯医者】セラミック治療で医療費控除をするときの手続き方法は?

虫歯を治療した部分の被せ物にセラミックを用いるのがセラミック治療は、天然歯に近い色合いを持つため自然な仕上がりが魅力です。

反面、保険適用外であるため、患者の経済的負担が大きくなります。

ただし、医療費の控除の対象になるケースもあり、その場合には経済的負担が抑えられる可能性があります。

事前に準備するものと申請の手続きの手順について、解説します。

 

医療費控除のために事前に準備するもの

 

虫歯治療などを目的としたセラミック治療の場合、医療費の控除の対象となります。

ただし、そのためには確定申告を行う必要があります。

確定申告には事前準備が必要であるため、以下のものを準備してください。

• 確定申告書
• 医療費控除の明細書
• 給与所得の源泉徴収票
• マイナンバー

以前は医療費を証明する領収書も必要でしたが、近年は「医療費控除の明細書」だけ提出すれば、医療費を証明する領収書の提出または提示が不要となります。

「医療費控除の明細書」は、国税庁のホームページからダウンロード、または税務署で入手することが可能です。

なお、領収書は自宅で5年間保存しなければならないので、捨てないよう注意しましょう。

 

医療費控除を受けるための手続きの手順は?

 

医療費控除の手続きはどのように行えばよいのでしょうか?

手続きは下記3ステップで可能です。

Step1:控除の対象かどうかを確認
Step2:必要書類を準備
Step3:書類を税務署に提出

まずは、控除の対象になるか否かを医療費の領収書などで確認してください。

1年間の医療費が10万円を超えていれば、基本的に控除を受けることが可能です。

控除はされるのは本人だけではなく、日常生活を送るための家計を同じにしている配偶者や親族の医療費も含まれます。

次に、前述した書類などを準備しましょう。

確定申告書に配偶者や親族について記載する場合は、対象の方のマイナンバーの記載も必要です。

書き方がわからない場合は、国税庁のホームページなどを参考にしましょう。

不明な点がある場合は、自宅の最寄りの税務署に問い合わせてください。

最後に、準備した書類を税務署に提出しましょう。

提出方法は、「郵送」「インターネット(e-TAX)」「税務署に持参」の3つがあります。

マイナンバーカードを所持していて、カードを読み取る機械があれば、インターネットで申告することができます。

 

まとめ

 

セラミック治療は、虫歯治療などを目的としていた場合、医療費の控除の対象となります。

控除を受けるためには確定申告を行う必要があるため、事前に書類などを準備しなければなりません。

近年、医療費の領収書の提出は不要となりましたが、自宅で5年間保存する必要があるので注意してください。

書類の書き方などに不安がある場合は、税務署に問い合わせましょう。

【上尾市の歯医者】ノンクラスプデンチャーの特徴

自由診療で作製できる部分入れ歯にはさまざまな種類がありますが、その一つにノンクラスプデンチャーがあります。

ノンクラスプデンチャーとは部分入れです。

しかし、大抵の人は、ノンクラスプデンチャーがどのような部分入れ歯かわからないでしょう。

ノンクラスプデンチャーの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

 

ノンクラスプデンチャーの特徴

 

ノンクラスプデンチャーとは留め金がない部分入れ歯で、土台部分に柔軟で透明感のある特殊な素材が使用されています。

「ノン」は「ない」、「クラスプ」は「留め金」という意味であり、デンチャーとは入れ歯や義歯のことです。

ノンクラスプデンチャーには留め金がなく、歯茎の色と非常に近い色調で馴染みやすいという特長があります。

自然な見た目に仕上げることが可能な審美性の高い部分入れ歯です。

そのため、ノンクラスプデンチャーは、周囲に部分入れ歯をつけていることを知られたくない方に向いています。

 

ノンクラスプデンチャーのメリットとデメリット

 

部分入れ歯を作る時に、ノンクラスプデンチャーにしようか悩む人もいるでしょう。

検討にあたり、ノンクラスプデンチャーの特徴を知ることは大切です。

ノンクラスプデンチャーのメリットとデメリットを解説するので、部分入れ歯を作る際の参考にしてください。

ノンクラスプデンチャーの大きなメリットとして、前述したとおり審美性が高いことが挙げられます。

留め具がないため、会話をするときも目立ちません。

また、軽く弾力性の高い素材を使用しているため割れにくく、薄く作製することができ、口に入れたときの違和感が少ないというメリットもあります。

自由診療ですが、金属床義歯と比較すると安価で作製できることもメリットです。

一方、ノンクラスプデンチャーのデメリットとして、作り直しの必要がある点が挙げられます。

ノンクラスプデンチャーは寿命が短く、使用する素材などにもよりますが、平均で2年から3年で作り直さなければなりません。

同じ自由診療の金属床義歯の場合、寿命は10年ほどです。

金属床義歯は高価ですが寿命は長く、ノンクラスプデンチャーは金属床義歯より安価ですが寿命が短いので、どちらがいいのかよく検討する必要があります。

また、欠損した歯の本数や部分により適用できないケースがあることもデメリットです。

最低でも3本から4本程度の歯が残っていなければ、適用できません。

また、ノンクラスプデンチャーは歯の出っ張りに引っかけることで固定しますが、歯の出っ張りが少なければ固定できないため適用されません。

 

まとめ

 

自由診療の入れ歯にはさまざまなものがあります。

中でもノンクラスプデンチャーは、金属床義歯より安価に作製できる入れ歯です。

留め金がなく目立たないため、部分入れ歯をつけていること知られたくない人に向いています。

しかし、寿命が短く平均で2年から3年で作り直す必要があることに注意が必要です。

欠損した歯の本数や部分により適用できないケースもあるので、ノンクラスプデンチャーが使用できるのか歯科医師の判断を仰ぎましょう。

【上尾市の歯医者】歯周病がなぜ虫歯の原因になることが多いのか解説します

口腔トラブルの中でも特に多いのが、虫歯と歯周病です。

虫歯と歯周病は全く別の病気で、原因も異なりますが、虫歯になる原因の多くは歯周病といわれているのです。

なぜ、歯周病が虫歯の原因となるのでしょうか?

歯周病と虫歯の原因について、解説します。

 

歯周病の原因

 

歯周病は、歯周病菌と呼ばれる細菌によって起こる症状です。

歯周病菌は1種類ではなく、原因となるさまざまな細菌の総称であり、各細菌の働きによって歯周病になるのです。

細菌は、食べ物のカスなどが口の中にあると、細菌が分解してプラークを産生します。

粘度の高いプラークの中で細菌が大量に繁殖し、歯茎に炎症を起こすのが歯周病です。

炎症によって歯茎の腫れなどの症状が生じます。

さらに悪化すると、歯を支える歯周組織や歯槽骨などを破壊していき、支えを失った歯はぐらつくようになります。

さらに進行すると、歯は抜けてしまうのです。

 

歯石が虫歯の原因に

 

プラークは、歯周病菌だけではなく虫歯の原因菌も増殖する原因となります。

ただし、同じ原因というだけであり、歯周病が虫歯の直接の原因になるということにはなりません。

それにも関わらず、原因と言われるのはなぜなのか解説します。

歯周病が虫歯の原因になるといわれる主な理由が、歯石です。

歯に付着したプラークを放っておくと、非常に硬い歯石になってしまいます。

プラークが歯石になる時に消費されるのが歯に含まれるカルシウムやリンなどの成分です。

歯は脱灰というカルシムやリンが流れ出していく現象が起こった後に、唾液からカルシウムなどを吸収して再石灰化します。

再石灰化ができれば虫歯にはなりませんが、再石灰化が間に合わないほど脱灰した場合には、虫歯になってしまいます。

歯周病になってプラークが歯石になる際にカルシウムやリンを消費してしまうため、再石化が間に合わず、虫歯になる可能性が高くなってしまうのです。

以上の理由から、虫歯になる原因の多くは歯周病にあるといえるでしょう。

虫歯と歯周病は同時に予防できるため、歯周病の自覚症状が出てきた際は悪化しないように治療を受けてください。

 

まとめ

 

虫歯と歯周病が発症するのは、主にプラークができることで原因となる細菌が増殖することが原因です。

プラークは歯周病菌と呼ばれる細菌などが作り出し、放置していると歯石となってしまい除去しづらくなります。

また、プラークが歯石になる際にカルシウムなどの成分を歯から奪うため、歯が脱灰したときに再石灰化しづらくなって虫歯のリスクが高まります。

歯周病になると虫歯のリスクも高くなるので、注意してください。

【上尾市の歯医者】根管治療を受けている時に起こる痛みについて解説します

歯科医院で行う治療には、痛みが伴うものもあります。

根管治療を受けた場合も痛みが生じることがありますが、どんな時に痛みを感じることが多いのでしょうか?

また、痛みはどのようなことが原因となって生じるものなのでしょうか?

根管治療に関わる痛みについて、解説します。

 

根管治療の治療中の痛み

 

根管治療は、治療を受けている間に痛みが生じるケースがあります。

治療中に生じる痛みは、何が原因で発生するのでしょうか?

治療中の痛みの原因について、解説します。

原因としてまず挙げられるのが、歯根の先に膿が溜まっているケースです。

ずきずきとした痛みがあるのですが、原因は溜まった膿にあるため、膿を出す治療を行うことで痛みが軽減される可能性もあります。

根管治療の際は歯根の内部の根管を洗浄し、消毒を何度か繰り返した後、根管の中に薬剤を充填します。

薬剤を充填する際は隙間がないようにしっかりと充填しなければなりません。

その際に内側から圧力がかかり、痛みが生じることもあります。

 

治療後に生じる痛み

 

根管治療を終えてから痛みが生じる、というケースもあります。

歯周組織が炎症を起こすと、治療を受けても炎症はすぐには治りません。

そのため、炎症が収まるまで痛みや腫れなどが伴うことがあるのです。

また、根管治療が1回だけという場合は痛みも比較的早く治まりますが、複数回治療を受けている人の中には痛みが長引いてしまい、なかなか治まらないケースもあります。

長く痛みが続く場合は、破折や根管内での感染などが起こっているかもしれません。

痛みがなかなか治まらない場合は、歯科医院で検査してもらうことをおすすめします。

検査の結果によって、再度精密な根管治療を受け直すか、外科的処置で解決するか考えてみましょう。

根管治療後、何かを噛むと痛むこともあります。

噛んだ時に痛みが起こるのは、歯髄への感染がかなり深くなってから治療したケースなどで見られますが、しばらくすると治まることがほとんどです。

根管治療後の痛みは、通常3日ほどで治まります。

3日が過ぎても痛みが治まらない場合や、痛みが激しく日常生活に支障をきたす場合は、一度診察を受けることをおすすめします。

 

まとめ

 

根管治療で痛みを伴うケースは、珍しくありません。

痛みが起こる原因はいくつかありますが、放っておいても治るものもあれば、再度の治療が必要なものもあるため、原因を把握したうえで対処しなくてはいけません。

また、痛みが長引く場合は診察を受けて、原因をはっきりとさせましょう。

不安がある方は、一度歯科医院に相談してみてください。

【上尾市の歯医者】根管治療の感染部分除去とはどのような治療か解説します

歯の内側にある根管という部分を治療するのが、根管治療です。

抜歯が必要な虫歯も、根管治療によって抜歯せずに治療できることがありますが、治療は一気に行われるのではなく、段階的に行います。

最初に行われる、感染部分の除去とはどのような治療でしょうか?

感染部分の除去とは何か、解説します。

 

細菌に感染するのはどこ?

 

歯は均一の組織ではなく、表面のエナメル質、内側の象牙質、さらに内側の歯髄という3つの層により成り立っています。

感染部分の除去は、どの層の感染部分に対して行うのでしょうか?

虫歯の原因菌は、最初に歯のもっとも外側にあるエナメル質に感染します。

エナメル質を溶かしたら、内側にある象牙質に感染し、さらに進行すると歯髄にも感染していくのです。

感染部分とは、虫歯に感染している歯のすべての場所が対象となります。

エナメル質や象牙質に感染した場合は削り取ればいいのですが、歯髄に感染した場合は歯の根の内側まで広がっています。

歯の根にはかなり細い箇所もあり、虫歯の感染部分を削り取るよりも治療は困難です。

歯髄の感染部分の除去では、専用の治療器具を使用して除去しなくてはいけません。

感染箇所が奥まで進んでいると、歯髄の奥の歯の根の先に膿が溜まっていることもあるため、もし膿が溜まっている場合は歯髄と一緒に除去する必要があります。

 

歯髄はどのようなもの?

 

歯髄に虫歯の原因菌が感染している場合は、歯髄を除去しなくてはいけません。

歯髄の除去を抜髄といいますが、そもそも歯髄とはどのような役割を持っている組織なのでしょうか?

歯髄とは、歯につながる血管や神経などが含まれている組織です。

したがって、抜髄をすると、神経や血管なども除去されてしまいます。

「歯の神経を抜く」というのは、抜髄のことをいいます。

歯にとって非常に重要な組織である歯髄を除去すると、歯には神経がなくなり、血管を通じて栄養を届けることもできなくなります。

歯の感覚がなくなってしまううえ、栄養が届かないせいで歯は失活歯という死んだ状態になるのです。

抜髄後は、栄養が届かなくなった歯は栄養不足となり、短命になる可能性があります。

しかし、抜髄をしなければ悪化して他の歯にも虫歯が感染しやすくなるため、抜髄は必要です。

虫歯に感染している歯髄が少しでも残っていると、感染部分から歯髄が腐敗するため、口臭が悪化する原因になるかもしれません。

わずかも残さないよう、丁寧に除去しなくてはならないのです。

 

まとめ

 

歯の内側まで虫歯の治療を行う根管治療の最初の段階は、虫歯の原因菌に感染している箇所の除去です。

虫歯の原因菌に感染した状態が虫歯であり、歯全体に感染する可能性があるのですが、特に問題となるのは歯髄という歯の中心部にある組織に感染した場合です。

歯髄には歯の神経や血管が集中し、歯髄を除去する抜髄を行うことで神経が抜かれて失活歯となるため、気を付けてケアしなければなりません。

【上尾市の歯医者】根管治療で行われる抜髄の内容について解説します

一般的な虫歯の治療は、歯の表面の虫歯に感染している部分を削り取ることが多いのですが、虫歯が悪化すると表面だけではなく、歯の内部の治療も必要となります。

特に、歯の奥にある根管という部分の治療のことを、根管治療といいます。

根管治療の最初に行う抜髄が、どのような治療なのかを解説します。

 

抜髄はどのような治療?

 

歯の構造は、表面を覆うエナメル質、内側の象牙質、さらに内側の歯髄に分けられます。

歯髄は、歯の神経や血管などが集まっている部分です。

一般的に歯の神経というと歯髄のことを指します。

虫歯は、最初に歯の表面のエナメル質に感染しますが、治療が遅れると奥の象牙質、さらには歯髄に感染していきます。

虫歯に感染した歯髄は、エナメル質とは違って削れないため、抜き取らなければなりません。

歯髄を抜き取ることを抜髄といい、歯の神経を除去するというのは抜髄のことを指します。

虫歯に感染した歯髄を放置していると、歯髄炎になってしまうので注意しましょう。

歯髄炎は、一度かかると健康な歯髄に戻ることはありません。

抜髄は、麻酔をかけたうえで行います。

歯髄炎を放置すると、歯髄は壊死して腐敗するので、感染根管治療が必要になります。

 

抜髄はどのような治療を行うのか

 

抜髄の治療内容は、虫歯の治療とは大きく異なります。

詳しい内容は歯科医院によって若干異なる点があるため、基本的な手順がどのようなものか解説します。

最初に行うのは、局所麻酔です。

しかし、中には痛みが強い・麻酔が効きにくい体質であるなどの理由により、局所麻酔を打ってもなかなか効かない人もいるので注意しましょう。

麻酔が効きづらい場合は、事前の処置が必要です。

歯髄を鎮痛剤の投与で弱らせておくと、痛みが生じにくくなります。

麻酔が効きにくい場合は、できるだけ事前に申告しましょう。

治療を行う際は、細菌に感染しないようにラバーダム防湿で患部を保護します。

根管治療は根管を露出して治療するので、何も対策をしなければ細菌が直接根管に侵入してしまいますが、ラバーダム防湿によって細菌の侵入を防ぐことができます。

歯髄を除去した後は、根管の内部をファイルという器具で清掃し、汚れを残さず掻き出して薬品による洗浄を行い、殺菌します。

再感染しないよう、しっかりと密閉したら治療は完了です。

 

まとめ

 

虫歯が悪化して、歯髄まで感染した場合は歯髄炎となるため、抜髄して歯髄を除去しなければなりません。

歯髄はエナメル質と異なり、感染した部分だけを削り取るというわけにはいかず、全て除去する必要があります。

抜髄は麻酔をかけて行いますが、麻酔が効きにくいという場合は事前に申告して、鎮静剤によって歯髄を弱らせておくなどの対策をしてもらいましょう。

【上尾市の歯医者】根管治療で行われる洗浄・消毒とは何か解説します

根管治療は、一気に治療をするのではなく段階的に行っていきます。

最初に行うのは虫歯の原因菌に感染している箇所の除去ですが、除去を終えた後は根管内の洗浄・消毒を行います。

洗浄・消毒はどのように行うのでしょうか?

具体的な治療内容について、解説します。

 

洗浄・消毒はなぜ必要か

 

歯は、外側からエナメル質、象牙質、歯髄という3つの層に分かれています。

このうち、エナメル質や象牙質に感染している場合は感染箇所を削り取るという治療方法が一般的です。

根管治療が必要となるのは、歯髄に感染してしまった場合です。

歯髄が虫歯菌に感染している状態では、神経の通り道である根管の内部にも虫歯菌が侵入しているため、根管内の歯髄も除去しなくてはなりません。

抜髄によって神経も除去されるため、根管は空洞になっているか死んだ神経だけが残った状態となっています。

細菌に抵抗するための免疫も、歯髄に含まれる血管を通じて得られますが、抜髄すると血管も除去されるため、免疫を得られなくなります。

服用薬に含まれている成分も、血管がなければ届きません。

よって、根管の中にいる細菌を除去するには、外部からの物理的な方法が必要となるのです。

洗浄して汚れを洗い流し、落としきれなかった細菌を消毒で除去することで、根管内がきれいになります。

 

洗浄・消毒の方法

 

根管内を洗浄・消毒する際は、具体的にどのような方法で行うのでしょうか?

無理な力を加えると、根管や歯を痛めることになるため、細心の注意を払って行わなければなりません。

まず、根管内の消毒は専用の薬剤を使用して行います。

消毒の際は、根管内に細菌が侵入するのを防ぐとともに薬剤が口内にこぼれるのを防ぐために、ラバーダム防湿を行った方がいいでしょう。

根管治療を行う際は、一度に行うのではなく複数回に分けて行うケースが多いのですが、治療を中断せざるを得ない場合などは、根管に消毒薬を封入しておくなど細菌の増殖を防止する処置を行わなくてはいけません。

 

まとめ

 

根管治療では、抜髄といって歯髄を除去する治療を行いますが、抜髄後に残った歯髄などを徹底的に除去するため、洗浄・消毒を行う必要があります。

感染した歯髄が少しでも残っていると、膿が出る原因になったり他の歯に感染したりするため、残さず除去しなければなりません。

消毒薬などはいくつかの種類があるため、苦手なものがあれば事前に相談しておきましょう。

治療を中断する際の処置もあるので、中断する場合も相談してください。

【上尾市の歯医者】根管治療で行われる根管充填とは何かを解説します

根管治療を行った後は、根管に薬剤を詰める根管充填を行います。

根管充填には主に側方加圧充填法と垂直加圧充填法という2つの方法がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

また、どのように使い分けられるのでしょうか?

根管充填の方法の違いについて、解説します。

 

側方加圧充填法とは?

 

根管治療で根管を洗浄・消毒した後は、根管に細菌などが進入しないように根管充填材というものを詰め込み、隙間を作らないようにします。

根管充填材には、液体糊のような流動性のあるものとガッタパーチャという固形のものがあります。

固形であるガッタパーチャを充填する方法が2種類に分かれているのです。

側方加圧充填法は、棒状のガッタパーチャにシーラーという接着剤をつけて根管へと詰め込み、隙間にスプレッターという器具を入れて横への圧力をかけていくという方法です。

日本において、主流となっています。

横向きに圧力をかけると根管に隙間ができるため、できた隙間に最初のものより細いガッタパーチャを挿入して、再び圧力をかけます。

再び隙間を作って詰めるというのを何度か繰り返し、どうやってももう入らないという状態になるまで繰り返していくのです。

根管内が埋まったら、はみ出している部分をヒートプラガーという熱を発する器具で切断し、熱がない状態でガッタパーチャを上から押し込んでいくことで、根管充填は完了します。

 

垂直加圧充填法とは?

 

垂直加圧充填法は、ガッタパーチャを根管に詰め込んだらそのまま上から押し込んでいくという方法です。

ガッタパーチャは熱を加えると柔らかくなるため、熱して押し込み流動性を高めて隙間なく埋まるようにします。

垂直加圧充填法には、オピアン法やCWCT法、K.SRCT法などいくつかの方法がありますが、特にアメリカで用いられているのはCWCT法です。

したがって、米国式根管治療といえば一般的にはCWCT法を指します。

垂直加圧充填法は、熱で柔らかくして詰め込み、冷えた時に固まるため、隙間などを埋めやすく根の先がほぼ確実に閉鎖されるという点がメリットです。

しかし、側方加圧充填法でもヒートプラガーで最後に熱するため、隙間は十分に埋まるでしょう。

 

まとめ

 

根管充填の方法は、長い年月をかけて変化しています。

かつては採用されていた方法も、その欠点を踏まえてさらに改良していくことで、より確実に根尖孔を埋めて細菌の侵入も防ぐことができるようになっているのです。

オピアン法も、かつては主流でしたが今は廃れています。

代わりに、良いところを残した方法が生み出されているのです。

歯科医院によって根管充填の方法は異なるため、事前に確認してみてください。

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