私たちは、食事や会話などの際に口の開け閉めを何気なく行っています。
通常、この時に音が鳴ることはないため、ある日突然音が鳴るようになったら、驚くのではないでしょうか。
音に加えて痛みがあったり、口が開かなくなったりしたら何かの病気かもしれないと不安になるでしょう。
上記は全て顎関節症という疾患の症状です。
顎関節症の詳細について説明します。
顎関節症とは?
日常生活で特に意識せずに行う口の開け閉めですが、口を開けた時に何の前触れもなく音が鳴るようになったら大半の人は驚くのではないでしょうか。
音が鳴るのは、上あごと下あごの間にあるクッションのような役割をする関節円板のズレや変形が原因です。
関節円板が前方にズレて変形し、変形した関節円板に下あごがひっかかってしまいます。
ひっかかりが外れて下あごがさらに前へ出た場合に、聞いたことのない音が鳴るのです。
最初は音に驚いても次第に慣れ、自覚症状があるにも関わらずそのままにするケースもよくあります。
しかし、上記の症状が進行すると、口が大きく開かなくなったり痛みを感じたりするようになるため、放置はおすすめできません。
関節円板の変形が進むと、下あごがひっかかった時に外れなくなる恐れがあります。
無理に外そうとすると、痛みが生じるようになるでしょう。
外れない場合には下あごを前方に出せず、口を大きく開けられなくなります。
口を開けた際に変な音がする、口が開かない、痛みがある、という3つの症状は全て顎関節症の症状です。
上記の症状が1つでも当てはまる場合は、歯科医院へ行きましょう。
放置せずに歯科医院で治療をしよう
顎関節症の症状が一時的なものであれば、歯科医院へ行かずに放置する人も少なくありません。
症状が軽い場合には放置して治るケースもありますが、反対に症状が進行することもあるため、歯科医院での受診をおすすめします。
1週間ほど様子を見て症状が進行していると感じたら、面倒くさがらずに歯科医院に行きましょう。
一般的な治療期間は1ヶ月~3ヶ月程度、症状によっては1年以上かかることもあります。
顎関節症の症状が悪化すると、既述したとおり日常生活に支障をきたす恐れがあります。
症状が軽いうちに治療を受ければ治療期間も短くなるので、早めに受診することが大切です。
まとめ
口を開けた時に耳にしたことのない音が鳴ると、大半の人は驚き、不安に思うでしょう。
音が鳴るのは、変形した関節円板に下あごがひっかかっていることが原因です。
症状が進行すると口が開かなくなったり痛みが走るようになったりします。
上記の症状は全て顎関節症の症状であり、放置すると悪化する恐れがあります。
どれか1つでも当てはまったら歯科医院を受診しましょう。