子どもの乳歯が生え揃うのは2歳半から3歳頃です。
生え揃った後は、徐々に永久歯へと生え変わります。
6歳ごろに生えてくる第1大臼歯は、初めて生える永久歯です。
一般的に6歳臼歯といわれていますが、虫歯になりやすいという特徴があります。
6歳臼歯を虫歯から守るためには、何をしたらいいのでしょうか?
6歳臼歯とは?
奥歯には第1大臼歯、第2大臼歯、第3大臼歯があります。
そのうち、6歳臼歯といわれるのは、大臼歯のうち最も前にある第1大臼歯です。
乳歯は20本しかなく、第1大臼歯は乳歯の奥歯のさらに奥にある、乳歯がないところから生えてきます。
6歳臼歯は初めて生える永久歯であり、上下の歯のかみ合わせの基準になります。
6歳臼歯が正しい位置に生えてこなければ歯並びや噛み合わせ、顔の形に悪影響を及ぼしてしまうのです。
また、6歳臼歯は永久歯の中でも最も大きく、噛み砕く力が最も強い歯です。
もしも虫歯になって悪化し、失ってしまったら、咀嚼効率は3分の2まで低下するといわれています。
6歳臼歯には、虫歯になりやすいという特徴もあります。
一番奥に生えているため、磨きにくく食べかすが溜まりやすいのが原因です。
生えたばかりだと、まだ柔らかく酸に弱いため、溶けやすいことも原因の一つであると考えられています。
6歳臼歯を虫歯から守るためには?
6歳臼歯を虫歯から守るためには、歯科医院と保護者、子ども本人が各々協力していくことが大切です。
子どもには、食べたら歯を磨くという習慣を身につけさせましょう。
保護者は磨き残しがないかをチェックして、仕上げ磨きをしてください。
特に、磨きにくい6歳臼歯はしっかりと仕上げ磨きをしましょう。
仕上げ磨きの後に、フッ素スプレーをするのもおすすめです。
歯科検診では、定期検診で歯の状態をチェックして、磨き残しの有無を確認します。
ブラッシング指導もあり、年齢に合った歯磨きの仕方を指導されるので、しっかりと聞いてください。
また、フッ素塗布をしてもらうことにより、虫歯に負けない強い6歳臼歯になります。
虫歯になりやすい深い溝などをシーラント材で物理的に埋め、光を照射して固めることで虫歯を予防する、シーラント処置という方法もあります。
シーラントは臼歯に限らず、他の歯でも有効な虫歯予防法です。
シーラントについて気になる場合には、歯科医師に一度相談してみましょう。
まとめ
6歳ごろから生え始める第1大臼歯は、6歳臼歯と呼ばれます。
噛み合わせなどにおいて重要な役割を持つ歯ですが、虫歯になりやすいため、保護者や歯科医院、子ども本人が各々協力して虫歯予防をしなくてはいけません。
いつも通りに歯磨きをしていると、歯ブラシが6歳臼歯に届かないことがあるため、歯を磨く時は奥までしっかりと磨くよう注意する必要があります。
大切な6歳臼歯を守り、健康な歯を育ててください。