虫歯予防や治療、歯科衛生士からのケア・アドバイスを受けるため、子どもが小さいうちは定期的に小児歯科へ通います。
しかし、子どもが大きくなってくると、一般歯科と小児歯科のどちらを受診すればいいのか悩む保護者も少なくありません。
何歳まで子どもを小児歯科に通わせるべきか解説します。
小児の意味
小児歯科とは、その名の通り子どもに対して歯の診察や治療を行う診療科目です。
病気やけがを治療する病院で子どもと大人の診療科目が分けられているように、歯科医院でも子どもと大人の治療は分けられています。
小児歯科における「小児」とは具体的に何歳までを意味するのでしょうか?
年齢で分けた場合、未成年者は全て小児に当てはまります。
生まれてから18歳未満までの子どもは、全て小児です。
日本小児科学会は、2007年に小児科が対象とする年齢を「15歳まで」から「成人するまで」に引き上げています。
生まれてから成人するまでであれば、小児科を受診することが可能です。
歯科医院の場合、厳密な年齢制限はありません。
しかし、多くの歯科医院において、歯が生えてから永久歯が完成する中学生頃までは小児歯科を受診するとしています。
永久歯が完成したら、大人と同様に一般歯科で治療や予防歯科を受診します。
ただし、永久歯が完成する年齢には個人差があり、歯科医院によっては18歳まで小児歯科の受診が可能としているので、かかりつけの歯科医院に何歳まで小児歯科を受診すればいいのか相談しましょう。
大人と区別する理由
小児歯科を専門に診る歯科医師がいることからわかるように、大人の通う一般歯科と小児歯科とを区別して考える必要がありますが、それはなぜでしょうか?
治療内容だけ見た場合、一般歯科も小児歯科も大きな違いはありません。
しかし、小児歯科は一般歯科とは違い、乳歯から永久歯へと生え変わる時も診療します。
将来生えてくる永久歯に悪影響がないように、成長した時のことまで考えて治療しなくてはなりません。
保護者と歯科医師は子どもの歯の成長を見守っていく必要があります。
保護者は、将来的に一般歯科へと移行することを視野に入れながら、子どもの口内状況を歯科医師に相談してください。
すでに書いたとおり、歯科医師によく相談したうえで、一般歯科へ移行するタイミングを決めましょう。
まとめ
子どもの歯の虫歯予防や治療、歯科衛生士からのケア・アドバイスを行う小児歯科は、受診年齢に関する厳密な決まりはありません。
多くの小児歯科では、歯が生えてから永久歯が完成する中学生頃までとしています。
ただし、永久歯が完成する年齢には個人差があるため、小児歯科によっては18歳まで対応可能としています。
子どもの歯の嚙み合わせが正しいものになるように、成人するまでは小児歯科に通いましょう。