ほとんどの人は、虫歯などのトラブルが起こった時に歯科医院で治療を受けます。
実は、歯科医院では虫歯の治療をするだけではなく、虫歯や歯周病になるのを防ぐ予防歯科も行っています。
予防歯科では、どのようなことをするのでしょうか?
その内容と、主なメリットについて解説します。
予防歯科とは?
病院は、基本的に健康状態に何らかのトラブルが生じてから行くものです。
歯科医院も同じようにトラブルが発生してから行くことが多いのですが、予防歯科がある場合は異なります。
予防歯科は、将来のトラブルを防ぐために行くのです。
歯を毎日丁寧に磨いていても、虫歯になってしまうことはあります。
また、気が付いたら歯周病になっていたということもあるでしょう。
トラブルが起こった時に対処するのではなく、トラブルになる前に治療してしまうのが予防歯科の役割です。
虫歯や歯周病になってから治療する場合、かなりの時間を要します。
また、虫歯の場合、治療の際に歯を削ったり神経を抜いたりすることで、歯の寿命は短命化します。
歯を抜いた場合には、再び生えてくることはありません。
虫歯や歯周病の原因となるのは、歯磨きをしても歯の表面に残り続ける汚れや歯垢、歯石です。
クリーニングによって汚れを徹底的に落とすのが、予防歯科の重要な処置です。
高齢者でも歯が健康な人が多い北欧などでは、予防歯科が一般的です。
予防歯科のメリット
予防歯科に定期的に通うことで、口腔内を清潔に保つことができます。
虫歯や歯周病は、落としきれない汚れによって細菌が増えることに原因があります。
したがって、予防歯科で汚れを落として細菌の増殖を防止できるのは、大きなメリットです。
また、歯のトラブルは口の中だけではなく、全身に影響を及ぼします。
しっかりと噛むことができなければストレスがたまるだけでなく、胃腸への負担も高まります。
それに加え、歯周病の場合、心筋梗塞や認知症、糖尿病、誤嚥性肺炎など多くの疾患と関連があるのです。
治療するわけでもないのに受診しても、治療費の無駄だと考える人もいるでしょう。
しかし、虫歯や歯周病になってから治療するよりも、ならないように予防する方が治療費も安く済み、歯へのダメージもありません。
予防歯科でも当然費用はかかります。
しかし、虫歯になると治るまで何度か通うことになり、補綴物も必要になるので、予防歯科よりも費用は高額です。
予防歯科に通い、虫歯や歯周病になるのを防ぎましょう。
まとめ
毎日歯を磨いても、汚れが落としきれず虫歯や歯周病になってしまうことはあります。
汚れを残さないようにするには、専用の施術を受けなくてはなりません。
予防歯科で施術を受けることで、汚れを徹底的に落とし、虫歯や歯周病の原因菌の増殖を防止できます。
虫歯や歯周病になってから治療しても元には戻らないので、ならないように予防することが大切です。