ここ数年、姿勢の悪い子どもが増加しています。
姿勢が悪いと、子どもの成長にさまざまな悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
悪影響を受けるものの一つが、歯並びです。
子どもの姿勢は、歯並びにどのような影響を与えるのでしょうか?
姿勢が悪いことにより歯並びが受ける主な影響について解説します。
子どもの姿勢の悪さとは?
ここ数年、背中が丸まった猫背の状態の子どもが増えています。
子どもが猫背になるのは、口呼吸にも関係があるので注意が必要です。
口呼吸をする場合は、上を向いていた方が楽に呼吸できますが、上を向いた状態で正面を見ようとすると猫背になってしまいます。
猫背になると、胸式呼吸しかできなくなるため、口呼吸をするようになってしまいます。
猫背が普通の状態になってしまうと、正しい姿勢をキープするための筋肉が鍛えられません。
そのため、正しい姿勢をとっても維持できず、気を抜いた途端にまた猫背になってしまいます。
子どものうちから鼻呼吸を習慣づけることで、猫背になるのを防ぎましょう。
歯並びに与える影響は?
姿勢が悪いと、歯並びにも悪影響を及ぼします。
なぜなら、口呼吸が当たり前になってしまうからです。
口呼吸が増えることによって、口内が乾燥しやすくなるだけでなく、口の周りの筋肉も衰えてしまいます。
また、口呼吸をすると舌が下顎側に位置するため、上顎骨が狭くなり、歯並びが悪化しやすくなるのです。
口の周りの筋肉がしっかりと鍛えられていれば、舌の外側へ押す力とのバランスが取れるため、歯並びに影響を与えることはありません。
しかし、口呼吸が増えると筋肉も衰えやすいため、バランスが崩れて出っ歯などの不正咬合を引き起こす可能性があるのです。
さらに、口呼吸になるとうつ伏せや横向きで寝ることが多くなります。
特にうつ伏せ寝は、頭の重さが顎にかかるため、注意が必要です。
年齢にもよりますが、頭の重さは体重の約10%です。
体重の約10%が顎にかかるため、歯並びにも影響を与えてしまいます。
まとめ
ここ数年、姿勢の悪い子どもが増加しています。
姿勢が悪いと歯並びも悪くなりやすいので、注意が必要です。
特に注意が必要なのが猫背で、口呼吸をしやすい状態になります。
口呼吸をしていると、胸式呼吸になり、いつの間にか猫背になってしまいます。
口呼吸と猫背の悪循環に陥らないよう、なるべく早く鼻呼吸になるよう改善してください。
口呼吸は歯並びに悪影響を与えるだけでなく、寝方にも影響を及ぼします。
横向きやうつ伏せで寝るようになり、頭の重さが顎に加わって歯並びのバランスが崩れてしまうので、注意しましょう。