歯をすべて失ってしまった場合に、総入れ歯を作製する方は多くいらっしゃいます。
失った歯をカバーするための治療法として選択する方が多い総入れ歯ですが、総入れ歯を検討している方の中には、どのようにして作製するのか、どんな治療をするのか、不安に思う人もいるかもしれません。
ほかに、治療期間も気になると思います。
総入れ歯の治療の流れと、治療期間について解説します。
総入れ歯の治療の流れ
総入れ歯の治療はどのように行われるのか、ご存じない方も少なくありません。
治療の際に痛みがあるか、どのようなことをするのか不安な方もいるでしょう。
総入れ歯の治療の流れについて、解説します。
総入れ歯の治療で最初に行うのは、歯茎の状態のチェックです。
総入れ歯を作製する必要性や、使用できるかどうか、どのような種類の総入れ歯を作製するのかカウンセリングで決めていきます。
総入れ歯は、人工歯と床をそれぞれ選択可能です。
床とは総入れ歯の上顎と接する部分で、人工歯は歯の代わりになる部分です。
保険が適用される総入れ歯であれば、どちらもレジンというプラスチックで作製します。
レジン以外で総入れ歯を作製した場合は、保険が適用されないため費用が高額になってしまいます。
その分、レジンにはないメリットがあるため、メリットとデメリットを考慮し、どちらを作製するのかよく検討してください。
どのような入れ歯を作製するのかが決まったら、口の中の型を取ります。
取った型を基に口の中の形状を再現し、噛み合わせや歯の高さなどを調整することで、患者さんにぴったりな形の入れ歯を作製します。
入れ歯は、一度でぴったり合うことはありません。
まずは大まかな形で作製し、実際に付けてみて何度か調整します。
後から足すのは難しいので、最初は削ることを前提として作製していきます。
総入れ歯の治療期間は?
総入れ歯の治療期間は、保険が適用される場合は2週間から1ヶ月ほどです。
噛み合わせの調整などで3~5回通院することになります。
抜歯の必要があるかどうかで、期間の長さが異なる点に留意してください。
保険が適用されない入れ歯の場合は、口の中の型取りや調整を精密に行うので、かかる期間も長くなります。
まとめ
総入れ歯は、口の中の型を取って患者さん一人一人に合わせて作製するため、依頼を受けてすぐにできるというわけではありません。
一度完成してからも、噛み合わせの調整などを行うため、まだ少し時間がかかります。
全てが終わって完成するまでにかかる期間は、2週間から1ヵ月ほどです。
今後ずっと自分の歯の代わりとなるものなので、痛みなどがあるときは遠慮せずに歯科医師にしっかりと伝えて直してもらいましょう。