入れ歯を使い始めたばかりの頃は色々と戸惑うことも多いでしょう。
また、思ったほど快適に使うことができないと、食べることや話すことが楽しくなくなってしまいます。
入れ歯を使い始めたばかりの頃に気を付けるべきポイントについて、解説します。
入れ歯に慣れることから始める
入れ歯を使い始めの頃は、どうしても違和感があるため、「入れ歯を外した状態で過ごしたい」と思う方が多いです。
入れ歯は身体にとっては異物なので、慣れるまで違和感があるのは当然です。
まずは、1日我慢して入れ歯を装着してみてください。
入れ歯を装着すると、唾液が出たり歯茎が締めつけられる感じがしたりといった症状が出ますが、2~3日すれば治ります。
症状が数週間続くようなら、入れ歯を作製した歯科医院に相談して調整してもらいましょう。
入れ歯に慣れないため、食事の時だけ使用するという方もいますが、あまりお勧めできません。
入れ歯はまず慣れることが大切です。
使用しなければ歯茎の状態が変化し、入れ歯が合わなくなる可能性があります。
そうならないよう、食事以外の時間も入れ歯を使用する必要があります。
食事の際に気を付けること
入れ歯を使用すると、「歯を失う前のような食事ができるのではないか」と思うかもしれません。
しかし、入れ歯を使用すると噛む力は歯を失う前の約3割程度に低下してしまうため、食事の際の食べ方に工夫が必要です。
最初はおかゆや豆腐などの柔らかいものから食べるようにして、入れ歯に慣れることから始めてください。
口の中に大量に食べ物を入れるのは避けて、少量ずつ分けて噛むといいでしょう。
硬い食べ物は、一口サイズに切って食べるのがおすすめです。
少しずつ入れ歯に慣れて、食べ物の硬さや咀嚼の難易度を自分自身で判断すると、快適に食事を楽しむことができるようになります。
総入れ歯の場合は、前歯で噛みきり、左右両側の奥歯でつぶすように噛むようにしてください。
前歯だけで食べ物を噛んだり、片側の奥歯で噛み続けたりといった癖がついてしまうと、入れ歯が浮き上がるリスクが高まり、外れやすくなるので注意しましょう。
入れ歯を装着してから以前のように過ごすことができるようになるまでは、ある程度の時間がかかります。
練習を欠かさず、ゆっくりと慣れていきましょう。
まとめ
入れ歯を製作すると、すぐに以前と同じような生活が送れると思ってしまいます。
しかし、実際に入れ歯を使用すると違和感があるため、外してしまうケースがよくあります。
まずは、1日我慢して使用してみましょう。
入れ歯の噛む力は以前と比べて約3割程度しかないため、問題なく食事ができるようになるには食べ方にも工夫が必要になります。
入れ歯を使用した後は、ゆっくりと慣れていくことを第一に考えましょう。