背筋を伸ばした良い姿勢より、背中が丸まった猫背を楽だと感じる人もいるでしょう。
しかし、背中が丸まった猫背を改善しなければ、歯並びに悪影響を与えてしまいます。
猫背が歯並びに悪影響を与えるのはどうしてでしょうか?
猫背と歯並びの関係について、解説します。
猫背と歯並びの関係
姿勢と歯並びは、密接に関係しています。
悪い姿勢の代名詞である猫背が癖になると、胸で浅く小刻みに呼吸をする胸式呼吸しかできないため、口呼吸をするようになります。
鼻呼吸の場合、舌は上の前歯の根本に触れる位置にあるため上の歯列を支えます。
しかし、口呼吸の場合は舌の位置が下がってしまうため上の歯列を支えることができずバランスが崩れて歯並びに悪影響を与えるのです。
また、猫背になると、首や肩の筋肉が常に緊張した状態になります。
緊張は口の筋肉にも影響を与え、歯ぎしりや食いしばりが生じやすくなります。
歯ぎしりや食いしばりは、歯にかなりの圧力がかかるため、歯並びに悪影響を与えてしまうのです。
猫背を改善するには?
歯並びに悪影響を与える猫背を改善するためには、いくつかの方法あります。
今回は、自宅で気軽に行える猫背を改善するストレッチについて解説するので、猫背の方は参考にしてください。
まず、バスタオルを2~3枚用意し、きつく巻いて筒状にします。
床に仰向けになり、肩甲骨のあたりに筒状にしたタオルが触れるよう横向きに置きます。
気持ち良く背中が伸びるポイントを探して、タオルの厚さや位置を調整してください。
調整ができたらバンザイのポーズを取り、全身の力を抜いて1~2分ほどこの姿勢をキープしながらゆっくりと呼吸しましょう。
ストレッチ中に背中に痛みを感じたときは、タオルの厚さを減らしてください。
キープする時間を徐々に長くして、リラックスして過ごすのがおすすめです。
慣れてきたら、タオルを背骨に沿うように縦向きに置くのもいいでしょう。
まとめ
悪い姿勢の代名詞である猫背の姿勢を楽だと感じる人もいるでしょう。
しかし、猫背は胸式呼吸しかできないため、口呼吸をするようになります。
口呼吸は、舌の位置が下がって上の歯列を支えられなくなり、歯並びに悪影響を与えるので良くありません。
歯並びに悪影響を与える猫背を改善する方法の一つに、タオルを使用した自宅でできるストレッチがあります。
ストレッチを無理なく行い、少しずつ猫背を改善しましょう。