歯並びが悪いのは、遺伝が原因だと思っている人は多いでしょう。
しかし、遺伝が原因であることは少なく、歯並びが悪い原因の多くは姿勢にあることをご存じでしょうか?
歯並びに悪影響を与える姿勢と原因について、解説します。
スマホやパソコンを使用しているときの姿勢
スマホやパソコンを長時間使用すると、無意識に歯をくいしばっていることがあります。
歯を食いしばると、歯や顎に体重の何倍もの力がかかるため、歯並びに悪影響を与えてしまいます。
歯を食いしばる原因となるのが、正しくない姿勢です。
スマホやパソコンを長時間使用すると、うつむきがちになります。
うつむくということは、頭部を前屈させる姿勢でいるということです。
頭部が前屈すると、無意識に上下の歯の接触が起こります。
接触による歯や顎の負担を減らすためにも、適度に休憩することを心がけてください。
また、スマホやパソコンを使用すると、背中が丸くなる猫背や肩をすぼめる巻き肩になりやすくなります。
猫背や巻き肩になると、鼻呼吸よりも口呼吸の方がしやすくなり、歯並びにも影響を与えます。
それだけでなく、口呼吸によって口内が乾燥することで、虫歯や歯周病になりやすくなるため、注意が必要です。
猫背や巻き肩を改善できるストレッチや筋トレを行い、良い姿勢をキープできるようになりましょう。
さらに、首が真っすぐになった状態で固まる「ストレートネック」になるリスクがある点にも気を付けてください。
ストレートネックは首の骨に大きな負担がかかり、就寝中の食いしばりの原因の1つにもなります。
日常の姿勢
スマホやパソコンを長時間使用しているときの姿勢だけが、歯並びに悪影響を与えるわけではありません。
日常生活などの姿勢も、歯並びに悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
たとえば、足を組む癖は歯並びに悪影響を及ぼします。
なぜなら、足を組む癖があると、体に歪みが生じやすくなるからです。
片方だけに負担がかかっている状態になると、顎の骨や関節に歪みが生じるリスクが高くなります。
顎の骨や関節の歪みは歯並びに悪影響を与える可能性があるので、足を組む癖はやめましょう。
また、頬杖をつくと、下顎に頭の重さがかかり、下顎が後ろに下がってしまいます。
下顎を片手だけで支えると、歯並びが内側方向にずれてしまいます。
正しい歯並びを維持するためにも、頬杖をつく癖はできるだけ早く直しましょう。
まとめ
スマホやパソコンを長時間使用しているときや日常生活などで、歯並びに悪影響を与える姿勢は多くあります。
スマホやパソコンを長時間使用すると、歯の食いしばりや猫背、巻き肩になる方が多いので、適度に休憩をすることを心がけ、姿勢を改善するストレッチや筋トレを行いましょう。
足を組む癖や頬杖をつく癖をやめなければ、歯並びに悪影響を与えるため、できるだけ早く改善してください。