虫歯を治療した部分の被せ物にセラミックを用いるのがセラミック治療は、天然歯に近い色合いを持つため自然な仕上がりが魅力です。
反面、保険適用外であるため、患者の経済的負担が大きくなります。
ただし、医療費の控除の対象になるケースもあり、その場合には経済的負担が抑えられる可能性があります。
事前に準備するものと申請の手続きの手順について、解説します。
医療費控除のために事前に準備するもの
虫歯治療などを目的としたセラミック治療の場合、医療費の控除の対象となります。
ただし、そのためには確定申告を行う必要があります。
確定申告には事前準備が必要であるため、以下のものを準備してください。
• 確定申告書
• 医療費控除の明細書
• 給与所得の源泉徴収票
• マイナンバー
以前は医療費を証明する領収書も必要でしたが、近年は「医療費控除の明細書」だけ提出すれば、医療費を証明する領収書の提出または提示が不要となります。
「医療費控除の明細書」は、国税庁のホームページからダウンロード、または税務署で入手することが可能です。
なお、領収書は自宅で5年間保存しなければならないので、捨てないよう注意しましょう。
医療費控除を受けるための手続きの手順は?
医療費控除の手続きはどのように行えばよいのでしょうか?
手続きは下記3ステップで可能です。
Step1:控除の対象かどうかを確認
Step2:必要書類を準備
Step3:書類を税務署に提出
まずは、控除の対象になるか否かを医療費の領収書などで確認してください。
1年間の医療費が10万円を超えていれば、基本的に控除を受けることが可能です。
控除はされるのは本人だけではなく、日常生活を送るための家計を同じにしている配偶者や親族の医療費も含まれます。
次に、前述した書類などを準備しましょう。
確定申告書に配偶者や親族について記載する場合は、対象の方のマイナンバーの記載も必要です。
書き方がわからない場合は、国税庁のホームページなどを参考にしましょう。
不明な点がある場合は、自宅の最寄りの税務署に問い合わせてください。
最後に、準備した書類を税務署に提出しましょう。
提出方法は、「郵送」「インターネット(e-TAX)」「税務署に持参」の3つがあります。
マイナンバーカードを所持していて、カードを読み取る機械があれば、インターネットで申告することができます。
まとめ
セラミック治療は、虫歯治療などを目的としていた場合、医療費の控除の対象となります。
控除を受けるためには確定申告を行う必要があるため、事前に書類などを準備しなければなりません。
近年、医療費の領収書の提出は不要となりましたが、自宅で5年間保存する必要があるので注意してください。
書類の書き方などに不安がある場合は、税務署に問い合わせましょう。