セラミック治療が終わった後には、アフターケアを行う必要があります。
なぜなら、何もせずにそのままにしていると治療した部分のセラミックの寿命が短くなるおそれがあるからです。
本来長く使えるはずのセラミックの歯の寿命が短くなるはなぜなのか、解説します。
なぜセラミックの寿命が短くなるのか
セラミック治療で用いられるセラミックは、保険が適用されるプラスチック(レジン)製と比較すると寿命が長いという点がメリットです。
しかし、アフターケアをきちんとしなければ、セラミックの寿命が短くなる可能性があります。
セラミックの寿命が短くなる原因としてまず考えられるのは、アフターケア不足です。
セラミック治療を受けた後、歯科医院で定期的なメンテナンスを受ける必要がありますが、怠っていると、口内で発生するさまざまなトラブルの早期発見ができません。
トラブルに見舞われたときにようやく治療を受けるため、本来長く使えるはずのセラミックの寿命が短命化してしまいます。
就寝中の歯ぎしりや食いしばりの癖も、セラミックの寿命を短くする原因の一つです。
食事中の咬む力は40~60kg程度ですが、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをする際の咬む力は最大で300kg以上といわれています。
就寝中にこれだけの強い力が医療用セラミックに加わると、破損してしまう可能性があります。
また、治療した部分のセラミックだけでなく、周囲の歯にもダメージを与えるでしょう。
セルフケア不足も、セラミックの寿命が短くなる原因です。
虫歯の治療の際にセラミックを用いても、口内環境は虫歯ができやすい状態のままということがあります。
医療用セラミックには汚れが付着しにくいという特徴がありますが、口内の環境が以前と変わらなければ、虫歯などのトラブルが繰り返し発生し、医療用セラミックの寿命を短くさせてしまう可能性があります。
セラミックの寿命を長くするためには?
寿命が長いという特徴に惹かれてセラミック治療を行ったにもかかわらず、思ったよりも早く寿命を迎えてしまうとショックを受ける方もいるでしょう。
セラミックの寿命を長くするためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
そのため、セラミック治療後は、必ずアフターケアのため定期的に歯科医院へ行きましょう。
口内のさまざまなトラブルを早期発見できるだけでなく、セラミックの状態を観察し、必要に応じて修理などを行うことができるからです。
また、クリーニングで口内の汚れも取り除いてもらえます。
就寝中の歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、歯科医師に相談しナイトガードを作製することもできます。
ブラッシングの指導も受けると、セルフケア不足が解消されるでしょう。
まとめ
セラミック治療後のアフターケアを行わない場合、セラミックの寿命が短くなる可能性があります。
アフターケア不足や就寝中の歯ぎしりや食いしばりの癖、セルフケア不足により、セラミックの寿命は短命化してしまうのです。
セラミックを長く使用するためにも定期的に歯科医院へ行き、アフターケアを受けましょう。
また、歯ぎしり・食いしばりやセルフケア不足を改善するためにも、歯科医院に行くことは大切です。