口が開けにくい、もしくは開けたときに奇妙な音があったときは、顎関節症の疑いがあります。
しばらく放置すると自然に治ることもありますが、症状が続いているにもかかわらず放置していると危険です。
なぜ顎関節症を放置すると危険なのか解説します。
放置すると日常生活に影響を及ぼす
前述したような症状は、顎関節症のなかでも軽度のものです。
だからといって油断し、症状があるにもかかわらず放置すると痛みが出てくるでしょう。
さらに、症状が進むと痛みが強くなったり、口が開かなくなったりします。
ここまで顎関節症が進むと、日常生活に影響が出てしまいます。
顎関節症が引き起こす日常生活への主な影響は、以下のとおりです。
食事がつらい
痛みで食欲不振
活舌が悪くなる
人との会話を避けるようになる
他にも歌えなくなったり、管楽器が演奏できなくなったりする、という症状が出ます。
顎関節症の影響で今までの日常生活が送れなくなると、ストレスが溜まるようになります。
その結果、自律神経が悪化する可能性があり、さらに顎関節症が悪化してしまうかもしれません。
重度の顎関節症の場合、症状は顎だけではなく全身へ広がる恐れがあります。
全身に現れる症状は、以下のとおりです。
顎以外の肩や腰など全身に痛みが起こる
耳鳴りやめまい
顔や身体の歪み
睡眠障害や不眠
症状がどのくらい続くと受診する?
顎関節症はどのタイミングで受診すればよいのでしょうか?
目安は以下のとおりです。
約1週間様子を見て症状が回復する兆しが見えなかった
症状が2~3日で急に悪化した
軽い痛みが1~2週間継続した
痛みが強く食事ができない
特に痛みが強く食事ができない場合は、放置せずに速やかに歯科医院を受診しましょう。
受診する際は、診療科目に歯科口腔外科を掲げている歯科医院を受診してください。
歯科口腔外科を受診すると、多くのケースで2週間から3ヶ月ほどで症状が改善されます。
1年以内に、約7割の患者が日常生活に差し支えのないレベルまで症状が回復しています。
一般的にマッサージやマウスピースなどで治療するため、リラックスして治療を受けてください。
まとめ
口が開けにくい、もしくは開けたときに奇妙な音が鳴ったときは、顎関節症の疑いがあります。
放置して自然に治る場合もありますが、痛みを感じたり、口が開けられなかったりした場合には、日常生活に影響を及ぼす可能性があります。
それでも放置すると、全身に影響が広がりさまざまな症状が現れるため、できるだけ速やかに歯科口腔外科が診療科目にある歯科医院を受診してください。