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【上尾の歯医者】遊離歯肉移植術について

歯周病が進行すると歯茎が下がり、歯が長く見えたり知覚過敏の症状が現れたりします。

下がった歯茎は自然には戻らないため、元に戻すために治療を受けなければなりません。

治療の1つが、遊離歯肉移植術です。

今回は、遊離歯肉移植術について解説します。

 

遊離歯肉移植術とは?

 

遊離歯肉移植術(ゆうりしにくいしょくじゅつ)とは、歯周病が進行し歯茎が下がってしまい、むき出しなった歯の根に他の箇所の歯茎を移植する外科的治療です。

英語で「Free Gingival Graft」といい、頭文字をとってFGGと呼ばれることもあります。

歯茎は上皮性組織、結合組織、骨膜の3層で成立しています。

遊離歯肉移植術で移植するのは、上皮性組織と結合組織の2層です。

主に上顎の健康な歯茎の一部を切り出し、不足している部分に移植します。

ただし、周囲の歯茎と色が異なるケースがあるため、口を開けたときに目立つ前歯部には違う治療方法が適用されることもあるでしょう。

歯茎が移植されると、歯が長く見えていたことが改善されて審美性が高まるだけでなく、知覚過敏も改善されます。

また、歯の根は歯茎からむき出しの状態になると弱いため、放置すると虫歯のリスクが高まります。

虫歯を防ぐためにも、歯茎を移植しなければなりません。

 

遊離歯肉移植術を行う流れ

 

遊離歯肉移植術を行う場合は、以下の手順で進めます。

1. 移植する側とされる側の両方に局所麻酔を行う
2. 移植される側の歯茎を切り出し移植に必要な組織のサイズを測定する
3. 移植する側から移植に必要な上皮性組織と結合性組織を切り出す
4. 切り出した箇所を移植し縫合する
5. 移植する側をコラーゲンなどでカバーし縫合する

抜糸は、術後から1~2週間後に行います。

ただし、遊離歯肉移植術を希望する人全員が受けられるわけではありません。

受けられない人は、主に次の条件に当てはまる人です。

 糖尿病などの全身疾患がある
 歯周病が進行し歯が揺れる
 歯周病の炎症が強い
 妊娠している

ちなみに、遊離歯肉移植術を受けられないわけではありませんが、喫煙者の場合には、しばらく喫煙を控える必要があります。

術後に喫煙をすると血流障害が起こり、せっかく移植した歯茎が壊死するリスクがあるからです。

 

まとめ

 

遊離歯肉移植術は、歯周病が原因で歯茎が下がりむき出しになった歯の根に他の健康な歯茎を移植する外科的治療です。

歯茎は、上皮性組織、結合組織、骨膜の3層で成立していて、遊離歯肉移植術は、上皮性組織と結合組織の2層を移植します。

ただし、治療を希望する人全員が受けられるわけではないことに注意が必要です。

治療を受けたい人は、歯科医院で相談してください。

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