子どもの歯磨き粉を選ぶとき、どの歯磨き粉を選んでいいのか悩む親御さんが多いでしょう。
特に乳歯は虫歯を発症しやすいため、配合された成分に注目して歯磨き粉を選ぶ必要があります。
今回は乳歯に適した歯磨き粉について解説します。
小さなお子さんがいる親御さんは参考にしてください。
乳歯に適した歯磨き粉とは?
乳歯に適した歯磨き粉は、以下の特徴があるものを選ぶとよいでしょう。
フッ素配合
研磨剤不使用または低研磨
清涼剤不使用
それぞれについて、詳細を解説します。
フッ素配合
子どもの歯磨き粉を選ぶ際に注目したいのは、フッ素が配合されているかどうかです。
フッ素には、次の3つの効果があります。
歯の性質の強化
再石灰化を促進
虫歯の原因菌の抑制
乳歯はフッ素を吸収しやすいため、フッ素配合の歯磨き粉を使用すると上記の効果が乳歯に発揮されて、虫歯予防になるのです。
特に乳歯は石灰化度が永久歯と比較しても低いため、虫歯を発症しやすい傾向があります。
フッ素には、虫歯を予防するための重要な役割があります。
6歳未満の子供は、ペースト状の歯磨き粉だと500ppm、泡タイプの歯磨き粉だと1000ppmの濃度のフッ素が配合されているものを使用するとよいでしょう。
研磨剤不使用または低研磨
研磨剤は歯の着色汚れを除去するのに役立ちますが、基本的に乳歯には不要です。
乳歯は、歯の性質が未成熟なため柔らかく、研磨剤入りの歯磨き粉を使用すると表面を傷つけるリスクがあります。
乳歯の生えている子どもは大人とは違い、コーヒーや赤ワインといった着色汚れが付きやすいものを口にする機会が少ないため、研磨剤は必要ありません。
ただし、緑茶などを飲んで歯に茶渋がついてしまった場合には、低研磨の歯磨き粉を使うのもよいでしょう。
清涼剤不使用
歯磨き粉に清涼剤としてよく配合されるメンソールは、口内をすっきりとさせる効果があるため、好む人もいます。
しかし、乳歯が生えている子どもにとっては辛いと感じてしまうことがあります。
子どもによっては歯磨きそのものを嫌がることもあるため、注意しなければなりません。
清涼剤不使用の、いちごやぶどうといった子どもが好むフレーバーの歯磨き粉を選びましょう。
まとめ
乳歯用の歯磨き粉を選ぶ際あh、フッ素が配合されていて、研磨剤と清涼剤不使用のものを選んでください。
乳歯は虫歯を発症しやすいもののフッ素を吸収しやすいため、フッ素配合の歯磨き粉を使用すると虫歯予防になります。
研磨剤は柔らかい乳歯の表面を傷つけるリスクがあるため、不使用のものを選びましょう。
また、清涼剤は口内がすっきりする効果があるため、大人は心地よく感じるかもしれませんが、子どもにとっては辛いため、歯磨きそのものを嫌がることにつながる恐れがあります。