PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略であり、プロによる歯の機械清掃のことをいいます。
日頃のブラッシングでは落としきれない汚れを除去でき、予防歯科の一環として多くの歯科クリニックで採用されています。
しかし、PMTCにはいくつかの注意点もあるため、患者さんは事前に把握しておきましょう。
今回はこちらの内容について解説します。
ある程度施術の時間がかかる
PMTCは予防歯科として大きな効果が期待できますが、施術にはある程度の時間がかかります。
一般的には、1回施術につき30分~1時間はかかるため、仕事などが忙しく時間が確保できない方にとってはデメリットだと言えます。
PMTCは歯を1本ずつ丁寧に磨くことにより、プラークや歯石、着色汚れなどを除去します。
そのため、どうしても汚れがひどい場合は時間がかかりやすくなってしまいます。
施術時間を少しでも短縮したい方は、前もって入念にブラッシングを行い、少しでも汚れを落としておきましょう。
絶対に歯が白くなるとは限らない
PMTCはプロフェッショナルによる歯の清掃ですが、必ずしも歯が白くなるとは限りません。
汚れが落ちることにより、歯は本来の白さに近付きますが、元の歯の色よりも白くすることは難しいです。
つまり、ホワイトニングのような効果は得られないということです。
またそもそも歯に汚れがそれほど付着していない場合、施術前と施術後で見た目の違いを実感しにくいことも考えられます。
そのため、歯を白くすることが目的の方は、最初からホワイトニングを選択することをおすすめします。
ホワイトニングを行う前も、PMTCほどではないにしろ、歯のクリーニングはある程度実施されます。
保険が適用されない
こちらはPMTCに限ったことではありませんが、審美的な目的が強くなる施術であるため、保険が適用されないことにも注意が必要です。
歯周病治療の一環として行われる歯石取りについては、歯周病を“治療する”目的であるため、保険が適用されます。
一方PMTCは歯を“キレイにする”という目的を持って行われるため、必要最低限の治療という扱いにはならず、自由診療になります。
そのため、経済的な不安を抱える方にとってはデメリットだと言えます。
まとめ
PMTCは非常に優れた施術ではありますが、メリットばかりではないということを理解しておきましょう。
多忙な方は受けたくても受けられない可能性がありますし、なるべく費用を抑えたいという方にはあまり向いていません。
また歯を本来の色より白くすることはできないため、ホワイトニング効果を期待しすぎると、施術が終わった後にガッカリしてしまう可能性があります。