総入れ歯を装着している方は、さまざまなタイミングで入れ歯を外すことがあります。
一日中装着しっ放しということは、基本的にはありません。
また入れ歯を外す際は、無理やりではなくきっちり順番を守って取り外す必要があります。
今回は、入れ歯を取り外タイミングや順番について解説します。
入れ歯を外すタイミングは?
入れ歯を外す主なタイミングは、食後や就寝前、健診の前後です。
総入れ歯で食事を摂った後は、当然入れ歯全体に食べカスが付着します。
こちらが溜まるのを防ぐため、食後は取り外してブラッシングをしなければいけません。
また就寝中は、口内の唾液量が減少して雑菌が増えやすいため、入れ歯を外して専用の洗浄剤で洗う必要があります。
さらに歯科クリニックで行われる定期検診の前後は、取り外して状態をチェックしてもらい、必要に応じて調整やクリーニングを行ってもらいます。
ちなみに金属が含まれる入れ歯を装着している場合でも、飛行機の保安検査場における金属探知機には引っかからないため、外す必要はありません。
金属探知機は一定の重さ以上の金属に反応する仕組みであり、入れ歯に使用される程度の金属に反応することはないからです。
入れ歯を外す順番は?
総入れ歯を外す際は、基本的に下顎の入れ歯から外します。
まず下の前歯の部分を指でつまみ、奥歯を押し上げるようにして浮かせます。
その後、手前に回転させて口の外に出せば、スムーズに取り外せます。
ちなみに上の入れ歯が不安定で外れやすいという場合、上から先に取り外しても構いませんが、このような入れ歯はそのまま使用すべきではありません。
入れ歯を外す際の注意点は?
食後に入れ歯を外す際、洗面所で外すという方が多いかと思いますが、このときには流し台に洗面所などを置くようにしましょう。
なぜなら、そのまま落下させてしまうと破損したり、排水溝への流失が起こったりする可能性があるからです。
また外出先のホテルなどで入れ歯を外したときは、少しの間でも洗面所などには置かないようにしましょう。
仮置きをしていると、帰るときに忘れてしまったり、紛失したりするリスクが高まります。
まとめ
入れ歯は歯を失った方にとって、生活を見違えるほど豊かにしてくれるものです。
特に歯のほとんどがない方が装着する総入れ歯は、身体の一部と言っても過言ではありません。
そのため、外す正しいタイミングと順番を守り、劣化させないよう大事に使用することを意識しましょう。
また問題のある入れ歯については、早急に歯科クリニックで調整してもらうことをおすすめします。