果物は種類が豊富であり、さまざまな栄養素を含んでいます。
子どもの頃、よく果物を食べるように言われたという経験は、誰もがしていることでしょう。
また果物の中には、歯周病予防に効果を発揮するものも数多くあります。
今回は、歯周病予防の一環として摂取したい果物について解説します。
食物繊維が豊富な果物
食物繊維が豊富な果物は、食べるために咀嚼する回数が増えることから、歯周病予防につながります。
咀嚼回数が増えると、唾液の分泌量が増加します。
唾液の分泌が促進されると、抗菌作用のある唾液が歯周病菌を洗い流してくれるという仕組みです。
また食物繊維が豊富な果物としては、主に以下のようなものが挙げられます。
・リンゴ
・キウイ
・バナナ
・パイナップル など
ただし生のリンゴは硬さがあるため、ある程度歯周病の症状が見られる方は、小さくカットして食べるようにしましょう。
丸かじりなどをしてしまうと、歯茎から出血する可能性が高いです。
ビタミンが豊富な果物
ビタミンが豊富な果物も、歯周病予防の一環として摂取すべきです。
具体的には、ビタミンCやビタミンEが多く含まれる果物がおすすめです。
ビタミンCは、歯茎の主成分であるコラーゲンの合成を促進する作用があります。
そのため、摂取することで歯茎にハリが生まれ、外部からの刺激も受けにくくなります。
またビタミンEには血行促進作用があります。
歯茎や歯根膜、歯槽骨に分布する血管の血流が良くなることで、歯周病菌への抵抗力を高めてくれます。
ビタミンC、ビタミンEが豊富な果物は以下の通りです。
ビタミンCが豊富な果物 | キウイ、柿、アセロラ、グァバ、ゆず、オレンジ、アケビ など |
ビタミンEが豊富な果物 | イチジク、ラズベリー、キンカン、アセロラ、ブルーベリー、マンゴー、あんず など |
カルシウムが豊富な果物
カルシウムが豊富な果物には、歯槽骨を維持する作用があります。
逆にカルシウムが不足すると、歯槽骨の強度が下がり、歯がぐらつきやすくなります。
すでに歯周病を患っている方は、特にその影響が強くなる傾向にあります。
そのため、以下のような果物から摂取することをおすすめします。
・きんかん
・キウイ
・イチジク
・イチゴ など
まとめ
歯周病を予防するためには、毎日ブラッシングを丁寧に行い、歯科クリニックで積極的に歯石を除去しなければいけないというイメージがあるかもしれません。
こちらも当然必要な対策ですが、食生活が乱れていると、その他のケアをしていても歯周病のリスクは高まります。
そのため、今回紹介した果物を摂取し、より歯周病に強い口内環境をつくり上げましょう。