虫歯が痛むものの、歯科クリニックに足を運ぶことができない方は多いです。
特に過去の虫歯治療で辛い思いをした方は、なかなか重い腰が上がらないものです。
しかし虫歯を放置していると、口内以外にも症状が出始めることがあります。
今回は、虫歯が引き起こすリンパ節のしこりについて解説します。
リンパ節の概要
リンパ節は、身体中に存在する豆状の小さな器官です。
免疫機能を担う免疫器官の一つで、リンパ液に含まれる異物をろ過して排除し、身体を守る働きがあります。
首や脇、股などに多く点在していて、大血管の周囲や内臓に出入りする血管に沿って集まっているのが特徴です。
また主要なリンパ節には耳下腺リンパ節や顎下リンパ節、頸リンパ節や腋窩リンパ節などがあります。
虫歯でリンパ節にしこりができた場合の原因と症状
虫歯の影響でしこりができるリンパ節は、主に首のあたりにある頸リンパ節です。
虫歯の症状が悪化すると、口内環境を悪化させるだけでなく、身体中に細菌が巡ることがあります。
このときリンパ節炎への感染が見られると、腫れたりしこりができたりします。
こちらの疾患は、化膿性リンパ節炎と呼ばれるものです。
またリンパ節炎にしこりができた場合、その部位を押すと痛みが生じることもあります。
さらに、38度以上の高熱が発生するケースも珍しくありません。
リンパ節にしこりができるということは、身体の免疫機能がうまく作用していないことを意味しています。
そのため、ひどい倦怠感や高熱が見られるようになるという仕組みです。
リンパ節にしこりができた場合の治療法
虫歯によってリンパ節に腫れやしこりが生じた場合、抗生物質やドレナージによる治療を行います。
抗生物質は、細菌やウイルスによる感染症に効果がある薬です。
しこりだけでなく、倦怠感や高熱などの症状も改善してくれます。
ただし抗生物質はあくまで対症療法であるため、リンパ節のしこりの原因となっている虫歯を治療するものではありません。
またドレナージは、膿を排出するために腫瘍を切開したり、歯を抜歯したりするものです。
症状が重篤な場合には、点滴をしながら行うこともあります。
まとめ
虫歯は非常に怖い疾患です。
「痛いのを我慢すれば良いだけ」などと考えて放置していると、リンパ節のしこりなど別の疾患に悩まされる可能性があります。
また初期虫歯ならまだしも、一度歯に穴が開いた虫歯は、自然に治ることがありません。
痛みが消えたとしても、それは神経が死滅しただけであるため、必ず歯科クリニックで治療を受ける必要があります。